江川紹子の書いた記事はそれなりに世論に影響を与えた
(>乳腺外科医のわいせつ事件はあったのか?〜検察・弁護側の主張を整理する)

内容は一貫して医師のわいせつを否定する方向で書かれており
写真撮影のことなど、被告側不利になる項目は挙げられていない

・「被害証言」は信用できるか---せん妄
・「科学性」が問われる科捜研の鑑定---科捜研の杜撰さ
・この「状況」で事件が起こりえたか---状況的にありえない
・検察側主張のリアリティ---私見だがあまりにも現実離れしている

混雑の中の密室空白帯、男性医師の清潔観念のなさ、
男性の性欲やフェチズムへの考察
これらへの考察はなされないまま、
「あまりにも現実離れしてはいないだろうか。」と締めくくる
偏向した検証不足の軽薄記事としか読めない。

また、
せん妄の有無だけがことさら論点とされるが
せん妄というのはあくまでも一時的なものである。
むしろ議論すべきは、せん妄を起こした人物が、
せん妄から覚醒後もせん妄の影響を受けて、首尾一貫した迫真性に富む
具体的、詳細な、矛盾しない供述を続けることがあるのか無いのか。

そんなことはないと考えるのが普通だが、文献的考察を待ちたい。
私見では、女性が嘘をついているか、事件が本当にあったのか、
そのどちらかの可能性が高いと考えている。