父が犠牲「許せない」 乱射の現場 市民ら祈り…NZ首相「最も暗い日」
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16日、ニュージーランドのクライストチャーチで、銃乱射事件があったヌール・モスクの近くを捜索する警察官ら(AP)

 【クライストチャーチ=杉目真吾】銃乱射事件で49人が犠牲となった「ニュージーランドで最も暗い日」(アーダーン首相)から一夜明けた16日、クライストチャーチの事件現場周辺は規制線が張られる物々しい雰囲気の中、市民らが犠牲者を悼んだ。

 襲撃された2か所のモスク(イスラム教の礼拝所)のうち、最初に狙われた市内中心部のヌール・モスク近くには献花台が設けられ、市民らが次々と花を供えた。犠牲者を追悼する寄せ書きもあり、「差別は許さない」「お互い頑張ろう」などの書き込みもあった。近くに住むヘレン・クラークさん(58)は「悪夢としか思えない。なぜこんなことが起きたのか」とうなだれた。

 ニュージーランドヘラルド紙(電子版)によると、アーダーン氏は16日、イスラム教徒の女性が着用するスカーフ「ヒジャブ」をまとって現地を訪れ、地元イスラム教指導者に「(事件ではなく)皆さんへの支援が、ニュージーランドらしさの表れです」と話した。

 一方、主犯格とみられる容疑者の男は16日、裁判所に出廷した。地元メディアによると、男は出廷の際、報道陣に対し、にやりと笑ったり、白人至上主義をアピールしたと思われる手ぶりを見せたりした。

 犠牲となったアフガニスタン出身の男性(71)の息子オマール・ナビさんは、AFP通信に「(父親は)ニュージーランドに定住し、楽園だと話していた」と振り返り、「許せない」と残忍な犯行に憤りをあらわにした。


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