シャオミが目指すはスマホメーカーではなく家電の無印良品 戦略や日本進出を聞く

MWCでちょっと変わったブースを構えたのがシャオミ(シャオミ)だ。MWCには2回目の出展となる2019年。
同社は昨年より大きなスペースで、最新のスマートフォンからインテリア、電動スクーターなどを並べ、
シャオミワールドを見せた。

会場でシャオミ Globalプロダクトマーケティング担当ディレクターのDonovan Sung氏に、シャオミのこれまで、
そして日本市場などについて話を聞いた。

(中略)

――シャオミは高機能スマートフォンを安価に提供するというイメージがあるが、現在の製品戦略は?

「Xiaomi Mi9」は決して安価なスマートフォンではない。ソニー「Exmor IMX586」センサーを搭載。
Snapdragon 855など、コンポーネントは現時点で市場にある最高レベルのものばかりだ。

価格という点では、シャオミはハードウェア製品の利益率を5%にする。これにコミットしているので、
必然的に求めやすい価格になる。

――ハードウェア製品の利益率を5%とする背景は?

シャオミのミッションは”イノベーションを全員の手に”。5%はそのコミットを示すものだ。
我々は世界中の人が最高の製品と技術を低コストで楽しむことができるようにする。
たとえるなら、「MUJI」(良品計画)だ。消費者家電におけるMUJIのような存在になりたい。
そのために、高品質の製品を求めやすい価格で提供する。

(中略)

――米国市場、日本市場はどうか?

米国市場について現時点で発表できることはない。日本市場は興味深い。市場規模も大きいし、おもしろいことが
起こっている。すぐに話せる計画はないが、我々の製品は世界中のユーザーに訴求できると信じている。
シャオミのミッションである”イノベーションを全員の手に”では、日本のユーザーも含まれる。日本の人にも
シャオミを楽しんでもらえると信じているが、急速には拡大できない。

2019年はまず、MWCで発表した「Mi9」と「Mi Mix 3 5G」にフォーカスする。折りたたみ型もコンセプトビデオを
公開しており、期待してほしい。

https://ascii.jp/elem/000/001/829/1829326/

ASCII.jp 文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部 2019年03月17日 12時00分