https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-18/POJUGO6K50XS01?utm_content=japan&;utm_campaign=socialflow-organic&utm_medium=social&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan&utm_source=twitter


プラダ株急落、18年10月以来の大幅安−中国不振で18年は予想外の減益
Daniela Wei、Robert Williams
2019年3月18日 16:10 JST
→中国人観光客による香港・マカオでの購入が細ったことが響いた
→4年連続で利益が減少、14年のピークからは半分以上減っている

イタリアの高級ブランド、プラダ株は18日の香港市場で、下落率が一時2018年10月以来の大きさとなった。中国市場での不振が響き、18年通期で予想外の減益となった。

  人民元安を背景に中国人観光客による香港・マカオでの購入が細ったことがプラダのアジアでの業績下降を招いた。グッチなど他の高級ブランドは中国人観光客による購入落ち込みの影響を本土での売り上げ増で補っているが、プラダは本土で同様の伸びが得られなかったとシティグループのアナリスト、トマ・ショーベ氏は指摘。シティによると、プラダの中国売り上げは1−6月(上期)に17%増となった後、通年では横ばいと「大きく振れた」。ほぼ30年ぶりの低い成長率と米国との貿易摩擦を受け、中国消費者は慎重な姿勢に転じている。  

  15日に発表された18年通期営業利益は10%減の3億2380万ユーロ(約410億円)と、アナリスト予想の3億7800万ユーロに届かなかった。18日の同社の株価は一時10.2%安。

  プラダは4年連続で利益が減少し、14年のピークからは半分以上減っている。今年は3000ドルの「シドニー」ショルダーバッグなど新作バッグの好調で売り上げは増加に転じているが、電子商取引やソーシャルメディアへの投資など新たなコストも生じた。