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裁判官ツイート問題 遺族が会見「一度でも謝罪があれば」
2019年3月19日 20時59分IT・ネット

東京高等裁判所の裁判官が、女子高校生が殺害された事件をめぐるツイッターへの書き込みなどで国会の裁判官訴追委員会の調査を受けている問題で19日、被害者の遺族が会見し「裁判官には反省の様子がみられない。一度でも謝罪があれば、ここまでのことにはなっていない」と訴えました。

東京高等裁判所の岡口基一裁判官(53)は、4年前、東京 江戸川区で女子高校生が殺害された事件の判決をめぐって、おととし12月、自身のツイッターに「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無残にも殺されてしまった17歳の女性」というコメントを書き込みました。

岡口裁判官はこの書き込みなどをめぐって罷免を求める訴追請求が出され、国会の裁判官訴追委員会の調査の対象になり、今月4日には委員会に呼ばれて主張や意見を述べました。

亡くなった岩瀬加奈さんの両親は19日、「当事者である自分たちの意見も聞いてほしい」と要望し、委員会で意見を述べた後、会見を開きました。

父親の正史さんは「岡口裁判官には反省の様子がみられない。一度でも謝罪があれば、ここまでのことにはなっていない。表現の自由より、犯罪被害者の生活の平穏を十分配慮するという観点から判断をしてほしい」と話していました。