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エクアドルで九大職員拘束、釈放 標本違法に持ち出しか
2019年3月21日1時20分

 南米エクアドルの環境省は、クモや昆虫などの標本約250体を違法に国外に持ち出そうとしたとして、日本人男性が警察当局に拘束されたと明らかにした。在エクアドル日本大使館によると、男性は九州大学の職員で、すでに釈放されているが、今後事情聴取を受けるという。

 同省によると、首都キトの空港で荷物検査の際に職員が発見。絶滅危惧種は含まれず、研究目的だったとみられる。

 九大によると、北海道演習林(北海道足寄町)の20代の男性技術職員が、3月初めから約2週間の予定で、私的な旅行で南米に行った。14日、本人から上司に「エクアドルでの出国審査が通らず、いつ帰国できるかめどが立たない」と連絡が入った。

 九大が在エクアドル日本大使館に連絡をとった際には「エクアドルの刑法の環境犯罪違反容疑で20代の邦人男性1人が12日に拘束され、13日に釈放された」と告げられたという。