滋賀県教育委員会は20日、海外大学の入学資格を得られる世界水準の教育プログラムを行う「国際バカロレア(IB)校」に、虎姫高(長浜市)が認定されたと発表した。西日本の国公立高では初めて。グローバル人材を育てる県内の拠点を目指す。
 2019年度に生徒募集を行い、20年4月の入学者が1期生となる。学年で上限20人の少人数制とする。
 IBは国際バカロレア機構(本部・スイス)が提供するプログラム。虎姫高では高校相当のディプロマ・プログラムを2年次から履修する。国語、数学、理科など6教科のうち外国語など2教科の授業を英語で行い、グループ討論などで生徒の思考力やコミュニケーション能力を高める。最終試験で一定以上の成績を収めると、海外の大学入学に有利なIB資格を取得できる。高得点なら名門大への入学にもつながるという。
 県教委は14年度から虎姫高のIB校認定を目指し、関連予算を計1300万円投じてきた。電子黒板の導入や実験室の整備を行い、同機構のワークショップに教諭が参加してきた。県教委は「湖北地域の高校への入学志願者は減少している。海外志向の生徒が全県から集まり、地域の活性化につながってほしい」としている。

京都新聞 3/20(水) 23:30
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