北朝鮮で繰り返す誘発地震 核実験で地中構造に変化か
ソウル=牧野愛博
2019年3月21日10時37分
https://www.asahi.com/articles/ASM3P3CB4M3PUHBI01Q.html

 21日午前4時41分ごろ、北朝鮮北東部の咸鏡北道吉州(ハムギョンブクトキルジュ)から北北西へ約45キロの地点で、マグニチュード(M)2・8の地震が起きた。韓国気象庁が発表した。
地震が起きた場所は、豊渓里(プンゲリ)の核実験場から北へ約1キロの地点。北朝鮮が2017年9月3日に実施した6回目の核実験で地中の構造に変化が起こり、誘発された自然の地震とみられる。

 同庁によれば、6回目の核実験により、豊渓里の万塔山(マンタプサン)の一部が山崩れを起こした。韓国政府は、実験で実験場の坑道が崩落したと分析している。実験から今回の地震まで、M2・3からM3・2の小規模な地震が計12回起きているという。

 北朝鮮は18年5月、同実験場を永久廃棄するとして、坑道や関連施設を爆破した。(ソウル=牧野愛博)