先天性心疾患の手術は1950年代に始められ、
その後半世紀の間につぎつぎと新しい手術法が開発されて現在では殆どの先天性心疾患の手術治療が可能になってきました。

 先天性心疾患の手術にあたっては、患者さん一人一人に合わせて適切な時期に適切な手術を行うことが大切です。
最近では胎児期や出生後まもなく心奇形の診断がついた場合は
その病型により生後いつごろどのような手術を行うかをスケジュールする治療方針がとられ、
手術成績も安定してきました。
近年の先天性心疾患の治療成績向上には出生前診断を含めた心臓超音波検査や心臓カテーテル法などの診断技術の進歩と
手術前の患者さんの心不全や低酸素状態を改善する内科的治療法の向上が大きく貢献しています。
さらに、手術そのものも、手術方法の改良や人工心肺の改良など着実に進歩を続け来ています。

 2009年には臓器移植法の改正に伴い小児患者への心臓移植の道も開かれ我々の取り巻く環境も更に変化が求められています。


これじゃね?

http://www.miyagi-children.or.jp/shinryo/07/