https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190322/k10011856961000.html

北朝鮮は、米朝関係の仲介役を果たすとする韓国政府に対し、「アメリカのご機嫌をとるのではなく、われわれとともに
要求するべきことを要求し、当事者としての役割を果たすべきだ」として、制裁解除の見通しが立たない中、
批判の矛先を韓国にも向けています。

韓国政府は、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったあと、米朝の仲介役としての役割を果たすとする一方、
北朝鮮への支援は制裁の枠の中で進めるという立場を示しています。

これについて、北朝鮮のウェブサイトは22日付けの記事で論評を掲載し、韓国に対して「朝鮮半島の平和と繁栄は
外部勢力がもたらしてくれるものではなく、主人であるわれわれ民族どうしが成し遂げるべきだ」と呼びかけています。

そのうえで、「口では南北間の合意の履行を訴えながらも、実際にはアメリカの様子ばかりうかがって行動をとれずにいる。
アメリカのご機嫌をとるのではなく、われわれとともに要求するべきことを要求し、当事者としての役割を果たすべきだ」として批判しました。

北朝鮮は、完全な非核化が実現するまで制裁を解除しないというアメリカへの不満を募らせていて、批判の矛先を韓国にも向けることで、
韓国からもアメリカに制裁解除を働きかけてもらおうというねらいがありそうです。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190322/K10011856961_1903221517_1903221522_01_02.jpg