滋賀県近江八幡市の民家などで知人男性を集団で監禁し、衰弱死させて殺害したなどとして、殺人罪などに問われた堺市の飲食店経営井坪政しょう被告(30)の裁判員裁判で、大津地裁(伊藤寛樹裁判長)は22日、懲役30年(求刑・懲役30年)の判決を言い渡した。

 起訴状によると、井坪被告は他の4人と共謀。2017年8月、堺市内で約1年監禁され衰弱していた知人の無職渡辺彰宏さん(当時31歳)を近江八幡市の民家に連行し、治療を受けさせずに殺害したとされる。また、17年11月まで約4年間、別の男性(39)も監禁し、重傷を負わせたとしている。

 この事件では、計5人が殺人罪などで起訴。井坪被告以外の4人は1審・大津地裁で懲役11〜20年の実刑判決を受け、控訴している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190322-OYT1T50236/