ポリタンク漂着、有害な液体も…7割にハングル
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20190323-OYT1T50177/

 外国語などが書かれたポリタンクが、北九州市の海岸で相次いで回収されている。昨年12月〜今年3月に回収された個数は171個で、昨季(2017年12月〜18年4月)の162個を上回った。漂着は例年4月頃まで続き、有害な液体が入っているケースもあることから、市産業廃棄物対策課が注意を呼びかけている。

 市によると、ポリタンクは20リットルサイズが中心。802個が回収された2008年冬から目立ち始め、ここ数年は年100個前後が回収されている。いずれも12月〜4月に集中。触れたり、臭気を吸い込むと、手や喉に炎症を起こす危険な液体も確認されているという。

 今季は、若松区の岩屋海岸などで昨年12月に76個のポリタンクが打ち上げられているのが見つかり、それ以降、1月42個、2月24個、3月に29個が確認された。合計171個のうち、ハングルが書かれていたのは7割強の123個。中国語と英語は各1個で、残りは不明だったという。

 有害な液体が入ったポリタンクは昨季の3個から27個に増加。空のドラム缶も回収されている。

 市は季節風などの影響で冬場に漂着するとみており、定期的に海岸沿いをパトロールして回収している。市産業廃棄物対策課は「見つけたら触れたり、持ち帰ったりせず、すぐに通報してほしい」としている。問い合わせは、同課(※略)へ。