「あなたブラクラ貼ったでしょ?」→39歳男性を書類送検 検挙男性が明かす「兵庫県警“決めつけ”捜査の実態」 (3/3)
検挙された男性はメディアのインタビューに初めて応じ「悔しい」と語りました。
[Kikka,ねとらぼ]

(略)

Aさん:警察が来てから取り調べが終わるまでの2日間、本当に頭が真っ白になってしまって、自分がどういう状況に置かれているのか。そもそも何の罪で調べられているのかが分からず、「警察の人が犯罪なのだというのだから、私がやったことはそういうことなのだろう」と思っていました。

 しかし、その後自分で色々と調べてみたら私が貼ったURLはいわゆるブラクラではなく、アラートスクリプトであったことが分かりました。つまりウイルス罪の要件を満たしていない可能性があるということです。それなのにどう喝役とみられる男性刑事からは「あなたがやったことはね、これだけ大きな罪なんですよ!」と本当に私が悪いことをしてしまったかのような態度ですごまれたり、反省を促されたりと非常に悔しい思いをしました。繰り返しになりますが、兵庫県警は今回のURLについて「ブラクラにあたる」と私に何度も説明していました。だからこそ当時知識のなかった私は「ブラクラにあたるのであれば、反省します」と話したんです。

 また取り調べの終盤には、チーフの刑事から「いや〜あなたが素直に認めてくれてこっちも助かったよ! プログラミングとかに詳しかったらどうしようかと思っていたけどね」というような言葉もありました。今にして思えば、プログラミングに関する知識のある人が相手だと、今回の摘発が不当である事実を突きつけられる可能性があったから、刑事の誘導尋問通りにズルズルと答えてしまっていた知識の乏しい私に対して、最後の最後でつい口が滑ってしまったのではないかと思います。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1903/18/news055_3.html