https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190331/k10011867571000.html

犬は「てんかん」発作のにおいを嗅ぎ分ける?
2019年3月31日 4時26分

突然、意識を失うこともあるてんかんの発作。フランスなどの研究チームは、発作に伴って生じるわずかなにおいをイヌが嗅ぎ分けることができたと発表し、においの分析を進めることで発作や予兆を感知できる可能性があるとしています。

フランスのレンヌ大学などの研究チームは、糖尿病やがんに特有の臭いがあると言われていることに注目し、てんかんにも臭いがあるかを確かめようと、患者5人から、発作を起こしたとき、運動をしたとき、それに落ち着いているときの汗などのにおいを採取しました。

そして7つの缶にそれぞれの臭いを入れて、特殊な訓練を受けた5頭のイヌに9回ずつ嗅がせた結果、3頭は100%、残る2頭も67%の確率で、発作時のにおいを突き止めたと言うことです。

研究チームはこの研究結果をイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版で発表し「イヌが臭いを嗅ぎ分けているのは明らかで、てんかんの発作にともなう特異的な臭いが存在することが示せた」としています。

そのうえで、てんかんの発作が起きた時にどのような臭いの成分が発生しているのか分析をすすめることで、発作やその予兆を感知できるようになる可能性があるとしています。