新元号のもと、北海道のかじ取りを担う新知事にどんな政策を望むのか、最前線から提言してもらう「令和」の知事へ。

 北海道最大の課題「人口減少」について、北海道南部の離島、奥尻島で街づくりに挑む若者たちは厳しい現実に直面しています。

 2018年8月に行われた道南の奥尻島の花火大会。花火が島を彩るのは20年ぶりのことでした。

 企画したのは、20代から30代までの30人で作る「チーム島おこし」。企業などから協賛を募り、200万円を集めて手作りで開催しました。

 2018年1月の結成から、まずは島内を活気づけようと、お花見やクリスマスパーティーなども仕掛けてきました。さらに…。

 「ドローン飛ばして、自分たちで、奥尻の人しか知らない遊び方とか発信していければ」

 インターネットを活用し、観光客誘致に向けた取り組みも考えています。

 立ち上げた永洞(ながほら)達也さん、36歳です。

 「島が元気になって、活気づいて、それを見に観光客が来てくれて楽しめる島になったら」

 島を訪れる観光客は16年前、年間5万8000人あまりでしたが、現在は3万2000人ほどに減りました。アクセスの問題や、島の魅力が伝わっていないことが背景とみられます。

 それに伴い、旅館なども閉まっていき、人口もピーク時の約8000人から2600人あまりにまで減りました。

 観光客の減少と人口減少の連鎖を断ち切りたいと奮闘してきたチームですが、2018年、衝撃のニュースが飛び込んできました。

 チーム島おこし 永洞達也会長:「率直に言うと、やべぇなあという感じがありましたね。島に来る人は大幅に減ると思いますね 」

 85室を備える、島最大の温泉ホテル緑館。1991年に開業しました。これまで団体客の拠点となっていましたが、利用者の低迷で今年度で閉館が決まりました。

 さらにこの影響で、観光客向けに夏場に運航していた、せたな町とのフェリー航路も休止となりました。

 新しい知事には自分たちと一緒に町おこしを考えてほしいと願っています。

 チーム島おこし 永洞達也会長:「自分たちの行動に助言とか手助けしてもらえればいい」

 また、本州へのセールスやフェリーの存続についても力を貸してほしいとも考えていますが、その思いが届かないもどかしさも。

 チームメンバー:「ぶっちゃけ(候補は)来ないですね。選挙活動にしてもそうですけど。地方の声が届くのかどうか」

UHB 北海道文化放送 4/4(木) 14:00
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