https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190405/k10011873501000.html

NATO ウクライナなどとの軍事協力強化 ロシアに対抗
2019年4月5日 5時26分

NATO=北大西洋条約機構は外相会議を開き、ロシアが併合したウクライナ南部のクリミア周辺で軍事力を増強しているとして、NATOとして非加盟国のウクライナなどとの軍事協力を強化することを決めました。

NATO=北大西洋条約機構はことし設立から70年となるのを記念して4日、アメリカのワシントンで外相会議を開きました。

会議では、ロシアが併合したウクライナ南部のクリミア周辺で軍事力を増強し、脅威がさらに高まっているとして、非加盟国のウクライナや黒海沿岸のジョージアとの間で、海軍の訓練や合同軍事演習などの軍事協力を強化することを決めました。

NATOのストルテンベルグ事務総長は会見で、「いままさにNATOの艦艇が黒海で警戒に当たっている。NATOは極めて重要なこの地域で存在感を維持していく」と述べ、ロシアに対する抑止力をさらに高めていく考えを示しました。

NATOはアメリカとヨーロッパ各国の間で国防費の増額などをめぐって足並みの乱れも指摘されています。

外相会議の冒頭でアメリカのポンペイオ国務長官は「ロシアによる攻撃や中国との5Gをめぐる競争など新たな脅威に立ち向かうため、同盟を改善する必要がある」と述べ、同盟の結束を強めたい考えを示しました。