長野県の北陸新幹線で、佐久平駅から線路内に男が立ち入り2回にわたって運転が見合わせられたトラブルで、県警上田署は5日、新幹線特例法違反の疑いで同県立科町藤沢、農業、桜井捷一容疑者(77)を現行犯逮捕した。署によると、容疑を認めている。

 逮捕容疑は、5日午後11時半ごろ、同県東御市の北陸新幹線線路内に立ち入ったとしている。

 JR東日本によると、桜井容疑者は佐久平駅から上田駅寄りに約10キロ離れたトンネル内で見つかった。5日午後8時10分ごろに侵入後、約3時間20分の間に線路内を歩いたとみられる。

 新幹線は午後9時45分にいったん運転を再開したが同10時15分ごろ、佐久平駅から約6キロの地点で人影が見えたとの情報が入り、再び運転を見合わせ。乗客約450人が乗った東京発金沢行きのはくたか577号が徐行していたところ、運転士がトンネル内でうずくまる容疑者を発見して確保。ぐったりした様子だったが、けがはなかった。

 1本が運休するなどし約9240人に影響が出た。