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東大入学式「隠れた性差別」言及
04月12日 14時34分

東京大学の入学式が行われ、社会学者の上野千鶴子さんが祝辞の中で、新入生の女子が少ないことを指摘して「隠れた性差別は、東京大学も例外ではない」と述べました。

東京大学の入学式は東京・千代田区の日本武道館で行われました。

今年度の新入生は、男子が2558人、女子が567人のあわせて3125人です。
式の祝辞で、東京大学名誉教授で社会学者の上野千鶴子さんが去年相次いで発覚した医学部入試の女性差別に触れました。

そして東京大学でも、女子の新入生の割合が2割に満たないことを指摘し「大学に入る時点で隠れた性差別が始まっている。東京大学も例外ではない」と述べました。
また「大学で学ぶ価値とは、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身につけることだ」と新入生を激励しました。

文科三類に入学した女子学生は「平成の時代に覆い隠せなくなった課題に向き合っていけるよう、哲学などを学んで教養を身につけ、多角的な視野を持てるようになりたい」と話していました。

理科一類に入学した男子学生は「好きな化学を学び、将来はエネルギー問題の解決に貢献してノーベル賞をとり、令和の時代の教科書に載りたい」と話していました。