0001日本人 ★
2019/04/13(土) 21:24:37.26ID:n74UgXXJ9ブラジャーに収まる搾乳機から、骨盤底筋を鍛える機器まで
「こんなの欲しかった!」に答える
生理や更年期障害、尿漏れ……人前で堂々と言えずに悩みを抱える女性は多い。
そんな女性の健康問題解決にかかわるテクノロジーを開発する「フェムテック(Femtech)」分野のスタートアップが、いま注目されている。これまで、健康関連のテック企業の女性経営者はわずか9%しかいないこともあり、企業は問題を突き止めるのに苦労してきた。だが、いま続々とこの分野に資金が集まっており、2018年は業界全体で11億ドル(約1228億円)が投じられた。
企業の一例である「ウィロウ」は尿漏れのための下着を開発し、「ジェネーヴェ」は更年期女性のために遠隔医療を提供している。
なかでも注目されているのが、搾乳機や骨盤底筋を鍛える機器を開発する「エルヴィー(Elvie)」社だ。米誌「ファスト・カンパニー」によれば、2019年4月2日、同社は4200万ドルを調達した。
2013年にイギリスで創業したエルヴィーは、これまで2つの代表的な商品を世に送り出してきた。ひとつはハンズフリーの搾乳機「エルヴィー・パンプ」(定額制・現在予約待ち)である。これまで定番だった搾乳機のコードを外し、サイズを小さくして、ブラジャーの中に入れたまま搾乳をできるようにしたものだ。そのうえ静かで、外出先でも搾乳していることに気づかれないデザインが受け入れられている。
もうひとつは骨盤底筋を鍛える装置「エルヴィー・トレーナー」(169ポンド)である。手のひらに収まる大きさのデバイスを膣内に入れ、5分程のケーゲル体操(骨盤底筋の体操)をするというものだ。
ケーゲル体操自体は以前から提唱されているものだが、スマートフォンに繋げ、運動の強さを可視化することで、「ゲーム感覚でより楽しく」運動できるという。正しく動いていないときは、注意してくれる。
英紙「デイリー・メール」によれば、イギリスのNHS(国民保健サービス)は2018年、尿漏れに悩む女性にエルヴィー・トレーナーを無償提供することを決めた。国内では約700万人が尿漏れの症状に悩んでいるとされ、重症の場合は手術が必要になることもある。エルヴィー社は、このトレーナーを使えば、患者一人あたり424ポンドの治療費削減につながるとアピールしている。
エルヴィーCEOのタニア・ボラーはこう語る。
「生理中や妊娠中、更年期──こうした女性の体に起こることは、何世紀ものあいだタブー視されてきました。でもテクノロジーはそうした多くの女性の悩みを解決できるのです。そのポテンシャルは計り知れません」