これまで、様々な事情等で無就業状態になっている者や、非正規労働者等に対し、自己責任、甘え、等と残酷なことばかり吐き捨てた世の中。

それらの行為の報いは全て自国、企業、自分の生活に跳ね返ってくるのである。その事に国民はおろか、為政者すら気付いていない現実。

本来なら、「お願いしてでも」20代から40代は安定雇用で「全員」が働いて「頂いて」、結婚してもらって子供最低2人以上、出来れば3人、4人と産んでもらわないと困るのである。

その現役世代が、最初の就職で悲壮感を漂わせながら必死に求職活動する状態となり、躓きやすい社会にしてしまったのである。

そして一度躓いたら、二度と戻りにくい社会にし、弱者をそのまま放置してきた。現役世代に金の不安を与えたら、それが非婚化、少子化に直結するのは当たり前のことであり、本当に愚かである。

社会全体で立場の弱い者に、嘲笑の眼差しを向け、「こんな人間を誰が採る?」と余裕をみせていた企業が、超少子高齢化や人口減少による内需の縮小で、破綻や外資による買収に追い込まれる。

今、自分がこの日本という豊かな国で、豊かなインフラで、幸せに生活できているのは、「どこかの他人が子供を作ってくれて、その国力によって維持されている」ものなのに。
昔の為政者はそれを分かっていた。
「全員揃って豊かにならないと、国は決して繁栄しない」ことを知っていた。だから見捨てるということをしなかった。

「自分だけ金持ちでいられる」 そんな虫のいい話はないのである。金持ちになるには、庶民に自分の商品やサービスを買ってもらう必要がある。

その庶民をないがしろにして、子供を産めないような状況になっても「自己責任」「努力不足」等と吐き捨てていたら、自分の商品やサービスを買ってくれる人がいなくなるのは、当たり前のこと。そして今、自動車産業や家電産業すら危機に貧している現実。


安泰と思っていた企業等が、その報いを一身に受けて消える日が来るなんて夢にも思っていないであろう。

人を大事にしなかった国は必ず弱体化する。弱者を放置して見捨てた報いは必ず返ってくるのである。
因果応報。