<ブラックホール撮影>水沢観測所、史上初の功績下支え 国際チームに6人参加

https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190413_33011.html

史上初めて成功したブラックホールの輪郭の撮影で、岩手県奥州市にある国立天文台水沢VLBI観測所が重要な役割を果たしていたことが分かった。
国際チームの広報で水沢観測所の田崎文得(ふみえ)特任研究員(33)=電波天文学=は「主にチリの望遠鏡の運用と画像解析で貢献できた」と語る。

標高5000メートルにあるチリの望遠鏡から正確な観測データを送信するため、全長30キロの光ケーブルを中腹の拠点施設まで敷設した。

 地球規模の仮想巨大望遠鏡を形成するには「チリの望遠鏡をチームに加えることが重要だった」(田崎さん)。

 観測データの画像解析でも水沢観測所が大きな役割を果たした。少ないデータから全体像を推測するため、磁気共鳴画像装置(MRI)などに
用いられる手法を参考に独自の解析ソフトを開発した。