ムニューシン米財務長官は13日、15日から始まる日米通商協議で、通貨安を誘導する政策を禁じる「為替条項」について「確実に盛り込みたい」と述べた。日本側は協議での議論は避けたい考えだが、将来的に米側が為替問題を「カード」に譲歩を求めてくる可能性がある。

 12日までワシントンで開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などを終え、一部メディアと会見した。

 ムニューシン氏は、「予断は持っていない」と前置きしつつも、昨年11月末に署名した米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の為替条項や、合意文書のとりまとめをしている中国との通商協議に触れて、「類似の条項は確実に盛り込みたい」と主張。日米が通貨政策の透明性を確保し、輸出に有利なように通貨安を誘導する為替操作はしないことの重要性を強調した。

 ムニューシン氏は10日にも、…

残り:416文字/全文:773文字
http://www.asahi.com/articles/ASM4G21P7M4GUHBI002.html