[ベオグラード 13日 ロイター] - トルコで昨年迷子になり保護されていたシロエリハゲワシが12日、故郷のセルビアへ帰るため、自分の羽ではなく飛行機で2000キロメートル超の旅をした。

このハゲワシは、セルビア語で「良きもの」を意味する「ドブリラ」という名前の若いメス。同国西部ユーバ渓谷にある保護区に生息する約70組のつがいのうちの1羽だった。そこから2200キロメートル離れた、トルコの都市ディヤルバクルの近郊で、傷つき疲れた状態で発見された。

トルコ航空でセルビアへ帰国したドブリラは、同国のトリバン環境保護相やトルコ大使の歓迎を受けるなど首都ベオグラードでセレブ並みの待遇を受けた。健康チェックを受けた後、ユーバ渓谷に返されるという。

若いシロエリハゲワシは、成鳥になりコロニーを選ぶまで長距離を飛行することが多い。鳥類学者によると、セルビアから遠くイスラエルやイラクのバスラまで飛んだ例が知られている。

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