B型肝炎、再発基準の賠償認めず 患者逆転敗訴、福岡高裁

 集団予防接種によるB型肝炎患者の救済を巡り、20年以上前の
最初の発症でなく、再発時を基準に損害賠償を求められるかどうかが
争われた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(山之内紀行裁判長)は15日、
最初の発症時とする国基準を支持し、患者側勝訴の一審福岡地裁判決を
取り消して請求を棄却した。

 弁護団によると、最初の発症から20年以上たって提訴した同様の
再発患者の原告は13地裁で約90人に上り、訴訟を起こしていない患者も
少なくないとみられる。この争点に関する高裁判決は初めてで、
一、二審で結論が分かれた形になった。

 弁護団は「極めて冷酷な判決」として上告する方針。


一般社団法人共同通信社(2019/4/15 18:17)
https://this.kiji.is/490396737120535649?c=39546741839462401

集団予防接種によるB型肝炎患者の救済を巡る控訴審判決を受け、
「不当判決」の垂れ幕を掲げる患者側の弁護士=15日午後、福岡高裁前
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