ロングプリー事件

1958年(昭和33年)9月7日、西武新宿線下り電車が狭山市のジョンソン基地(当時)の近くを
走行中、突然基地の中から銃撃され、乗客の武蔵野音大生・宮村祥之さん(当時21歳)に
当たりました。列車は緊急停車して宮村さんはすぐに病院に運ばれましたが死亡が確認され
ました。
らかに基地内からの狙撃ということで、米軍の憲兵隊が基地内で捜査したところ、
米空軍のピータ・ロングプリー3等空士(当時19歳)が発砲したものと判明し、いったん米軍側で
身柄を拘束し取り調べられます。ロングプリーは空砲で射撃の練習をしていたが、
実弾が入っていることに気づかなかったと供述。しかし練習で電車に向けて撃ったというのは
道理が通らないため結局「公務外の事件」として、日本側で裁判に付されることになります。
浦和地裁での裁判の結果、重過失致死罪で禁固10ヶ月の判決。被告側が上訴権を放棄したため、これで刑が確定しました。