なんつーか、若い頃の喧嘩っ早い昔の自分に戻れるんだよ。
いきなり!ステーキを食べると・・・。

これこそが東京にすっかり染まって、遊び心っていうか、チャレンジ精神っていうか。
ビジネス社会に追われて、忘れてた気持ちだよなあ。

もう食う前から奮い立つんだよ。わかるか?
仕事を終えて「さあ、タイマンだ。乗り込むぞ」
気分的には西部劇の無法者さながらに
山手線を降りて手のひらに拳を何度も叩いて向かうんだよ。

マジで早歩きで通行人を追い抜いて、いきなり!ステーキ店内に乗り込む。

そんでささっと注文終えて上着を脱いで、
ワイシャツ姿で紙エプロンをつけると臨戦態勢が整ったってな。

こういう肉と一対一で対峙できる店って日本にはないんだよ。
こいつを倒すっていう気持ちにさせられる店がな。

巷の食べ応え自慢のステーキ屋名乗ってるところはただボリューミーな量だけの店が多い。
おれは相撲取りと殴り合いしたいわけじゃねーんだ。

ほら見てみろよ。この豪快に焼かれたスパイシーステーキ。
おれはこういう完全なワイルドでぶっ飛んだエネルギッシュな
アメリカン野郎を待っていたんだ。オラ、かかってこい!