正直日本のステーキの焼き方はどれも柔らかくて甘い。
溶けるような柔らかい霜降りステーキが極上とされるのが日本だから。
「これぞステーキ!!」という肉を食らう醍醐味を全く味わえない。

それこそ日本全国いろんな地域を回ったけど、俺を満足させるステーキは全く出会えなかった。
なんだろうな・・・悲しいというよりも悔しかった。

(どうして日本はこんな変な肉の趣向に染まってるんだ?!)
(こいつら本場のステーキを知らないのか!!?)
(女ならいいよ。男でそんなステーキでよく満足できるな!!?)

そんな葛藤を何年も持ち続けてたある日、
「いきなり!ステーキ」の看板をたまたま見つけたんだ。
そこで、こんがり焼いた赤身肉を噛みしめたときはマジで涙が出た。

「Go back、Here・・・」

思わずつぶやいたよ。
それからだったなあ・・・俺がいきなりステーキの常連になったのは。