千葉日報 2019年4月16日 10:11 | 無料公開

勝浦市議選(定数15)が14日告示され、立候補を届け出た17人の中に“同姓同名”の現職と新人の計2人が含まれる珍しい事態になった。ともに60代男性。
有権者の混同を避けるため、市選挙管理委員会は投票所に掲げる名簿に全候補者の番地を除く自宅住所を記載する。この2人は自分のポスター、ビラに自宅住所を併記した。投開票は21日。

市選管によると、2人は普段使う氏名の漢字、読み方が全く同じ。いずれも元市職員で、上司と部下だった時期もあり、退職時は同じ都市建設課長。
戸籍上は名前の漢字が1字異なるが、市議選は2人とも同じ読み方の平仮名で活動する。ポスターなどには、いずれも名字を漢字で、名前を平仮名で表記し、有権者は区別が難しい。

総務省は同姓同名の場合、年齢や職業などの情報の明示を選管に促している。2人は有権者に「投票用紙に住所も書いて」と訴え、区別してもらいたい考えだ。

取材に対し、2人はそれぞれ「書き間違いで自分の票が相手に流れるかも」「政策を丁寧に訴え、きちんと投票してもらうしかない」と話した。

出陣式に駆け付けた市民の手を握る立候補者(右)
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