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米ブラックロック3%減益、年初の株価低迷響く
2019年4月17日 3:42

【ニューヨーク=大島有美子】米資産運用大手のブラックロックが16日発表した2019年1〜3月期決算は、純利益が前年同期比3%減の10億5300万ドル(約1180億円)だった。年初の株式相場の低迷が影響し、運用が振るわなかった。ただ、1株あたりの利益は6.61ドルと米調査会社リフィニティブまとめの市場予想(6.13ドル)を上回り、同日の米株式市場で同社株は一時3%高となった。

期中の資産流入額は646億ドルとなり、前年同期と比べ14%増えた。3月末の運用資産総額は前年比3%増の6兆5千億ドル(約730兆円)となった。ブラックロック幹部は決算説明の電話会議で「米国経済は1〜3月期の低調から脱し新たな状態に移ってきた」との認識を示した。

ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は「産業界をけん引する技術を取り入れ、ポートフォリオを多角化させたことが強みを生み出している」と強調した。地域別では成長の見込める中国で資産運用事業を拡大する考えだ。