復旧打ち切り危機予算125億円

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20190418/5000005021.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

熊本地震の復旧事業に使われる予算のうち、今年度中に使わなければ繰り越しができなくなる予算が、
熊本県内で少なくとも125億円にのぼる見込みであることがわかりました。
法律では年度内に使えなければ事業そのものがいったん打ち切られるため、自治体から懸念の声が上がっています。

県内の被災地では総額およそ2015億円の復旧事業が進められていますが、
ことし2月末時点で完了率は47.6%にとどまっています。
財政法では予算は年度を越えて2回までしか繰り越せないと定められていて、
2回繰り越した予算は「事故繰越金」と呼ばれ、年度内に使わなければ、事業そのものがいったん打ち切られます。

NHKが熊本県と県内すべての自治体に取材したところ、道路や橋の修復など復旧に関わる事業で
事故繰越金になっているのは、少なくとも125億円にのぼる見込みであることが分かりました。
事故繰越金が出ると回答したのは8つの市町村で、金額別に見ますと、最も多いのが益城町のおよそ48億円、
次いで、西原村がおよそ40億円などとなっています。

集計中、または、現時点で公表できないとした自治体を含めると総額はさらに増える見込みです。

建設業者の人出不足やコンクリートなどの資材不足に加え、自治体の職員が足りず
工事に遅れが出ていることが背景にあるということです。

益城町などでは予算を使い切れず、打ち切りとなる恐れがある事業もあるということで、
益城町復旧事業課の増田充浩課長は、
「思い通りに進まず焦っている。1日も早く復旧が終わるように努めたい」
と話しています。

04/18 18:04