大阪府内の14鉄道事業者と府警鉄道警察隊でつくる府鉄道警察連絡協議会は19日、大阪メトロ玉造駅(大阪市中央区)で、「春の列車内ちかん追放キャンペーン」を実施した。高校生と駅員らが、卑劣な犯罪の撲滅を訴えた。

 同キャンペーンは17〜26日の期間中、列車や駅構内にポスターを掲出したり、モニターで映像を流すなど痴漢被害防止を呼び掛ける。

 同隊によると、2018年の痴漢行為に関する相談受け付けは525件に上った。大阪メトロによると、17年4月1日から18年3月末までに、同社の管内で駅員らに痴漢被害の届け出が84件あったという。

 同駅での活動には、近くの大阪女学院高の1年生16人と駅員ら計約30人が参加。「痴漢撲滅に協力してください」と乗客らに声を掛け、ティッシュを配った。

 電車通学だという北川実花さん(15)は、クラスメートが痴漢被害に遭ったと聞いたことがあるといい、「痴漢は許せない犯罪。被害がなくなったほしい」と話した。(足立篤史)

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