去年9月、三重県尾鷲市のドラッグストアで万引きし、追いかけてきた男性従業員をボンネットに乗せたまま車を走らせ、転落した男性にけがを負わせたとして強盗傷害の罪に問われている71歳の女に対し、津地方裁判所は、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

紀北町に住む尾上貴枝子被告(71)は、去年9月、尾鷲市のドラッグストアでドリンク剤1箱を万引きしたうえ、追いかけて立ちふさがった男性従業員をボンネットに乗せたまま車を約75メートル走行させ、転落した男性従業員に2週間のけがを負わせたとして強盗傷害の罪に問われています。
これまでの裁判で尾上被告は起訴内容を認め、検察は懲役6年を求刑していました。
22日の判決で、津地方裁判所の平手一男裁判長は「犯行は男性従業員に重傷を負わせかねない危険なもので、動機も安易で身勝手だ」と指摘した一方、「被告は謝罪と反省の姿勢を示している」などとして懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

04月22日 19時27分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190422/3070001376.html