国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の分布面積が縮小していることから、釧路市教育委員会はことしの夏、22年ぶりの全数調査を行うことになりました。

釧路市の阿寒湖では10年ほど前から水草が急増した影響でマリモの生育が妨げられ、分布面積は平成9年と比較して3割近く縮小しています。
このため釧路市教育委員会は、マリモの数も減っているおそれがあるとして、ことしの夏、22年ぶりに全数調査を行うことになりました。
湖の北部にある群生地のチュウルイ湾の8ヘクタールほどの範囲、およそ100か所でダイバーが潜りマリモを引き上げて数を数えるほか、大きさや重さも調べることにしています。
前回・22年前の全数調査では、4億5100万個のマリモが確認されていて、釧路市教育委員会は「調査でマリモの数を把握した上で、適切な保護のあり方を検討していきたい」と話しています。

04月22日 19時52分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190422/0009746.html