ブエノチキンを全国津々浦々へ発信―。沖縄ファミリーマート(那覇市、野ア真人社長)は30日から、プリマハム(東京都)と共同開発したサラダチキン「ブエノチキン味」を販売する。5月14日からは、全国のファミリーマート約1万6千店舗で販売。地域のご当地店舗の味を商品化し、全国展開するのは初めてという。沖縄ファミマの開発担当者は「全国で21万個、県内は2万個の販売を目指す」と話す。

 サラダチキンは、鶏の胸肉を軟らかく加工し、真空パックした商品。ブエノチキン味は、チキンの丸焼きで知られるブエノチキン普天間店(伊佐常大代表)とブエノチキン浦添を経営する世界のブエノチキン(浅野朝子代表)が共同で監修した。食肉加工食品メーカー・プリマハムが同社の秋田工場で製造する。

 ブエノチキンの両店では県産若鶏を使用しているが、サラダチキンは国産鶏肉を使用。スチームして、じか火であぶる製法だ。店舗での調理法と違うため全く同じ味ではないが、ニンニクや酢などを調合し、店の味に近づけた。

 沖縄ファミマとブエノ両社は、2018年6月に県内限定でブエノチキン味のポテトチップスを開発。サラダチキンも県内限定販売の予定だったが、県外でもファミマのバイヤーからの評価が高く、全国展開が決定した。ブエノチキンの両店には、観光客の来店や県外への発送が増えており、ファミマは21万個が約2カ月で完売すると見込む。110グラムで税込み258円。

 3社は今後も、店舗で調理して販売する総菜の商品開発などにも取り組む。沖縄ファミマ商品部デリカ・商品課の村田泰三課長代理は「全国でも十分通用する。全国にいい商品を紹介しながら、県内企業と共に成長していきたい」と語った。

 ブエノの伊佐・浅野両代表は「お店にも来ていただき、サラダチキンと店舗の味を食べ比べてほしい」と期待した。(政経部・川野百合子)

沖縄タイムス 4/23(火) 6:01
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