取引先の女性社員にセクハラ行為などをしたとして、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、本部・茨城県つくば市)は24日、木下光明・前生物系特定産業技術研究支援センター新技術開発部長(56)を同日付で懲戒解雇したと発表した。

 農研機構によると、同センターの新技術開発部長だった木下氏は、公開前の入札情報を教えるとほのめかして取引先企業の女性社員2人をレストランに食事に誘い、今年2月8日に店内でセクハラ行為をしたうえ、入札情報の一部を漏らした。

 企業から機構に抗議があり発覚した。木下氏がセクハラ行為を認めたため、機構は3月2日付で本部付に異動させていた。

 農研機構は農業や食品産業の発展のための研究開発を行う国立研究開発法人。同センターは企業、大学などへの研究資金の提供業務を担当している。【宮田哲】

4月24日 21時59分
https://mainichi.jp/articles/20190424/k00/00m/040/204000c