国税査察官を懲戒免職 妻名義のカード利用情報を違法に照会
2019年4月26日 20時06分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190426/k10011898521000.html

東京国税局査察部の33歳の査察官が妻名義のクレジットカードの利用情報を入手するため国税局長名義のうその照会文書を作成し、カード会社に郵送したなどとして公務員職権濫用などの罪で在宅起訴され、東京国税局は26日、この査察官を懲戒免職にしました。
在宅起訴されたのは、東京国税局査察部の国税査察官、近藤哲史被告(33)です。

東京地検特捜部によりますと、近藤査察官はことし1月、妻名義のクレジットカードの利用情報を入手しようと所得の調査のためと偽って東京国税局長名義の照会文書を作成し、カード会社2社に郵送したなどとして虚偽有印公文書作成や公務員職権濫用などの罪に問われています。

東京国税局によりますと、近藤査察官はこのほかにも、部内のシステムで興味本位で知人や親族の申告情報を閲覧したり、ことし3月までの6年余りの間に、勤務時間中にスマートフォンを使ってFX取り引きや仮想通貨の取り引きを1万3000回以上繰り返していたということで、26日付けで懲戒免職にしました。

国税局の調査に対し、事実関係を認めているということです。

東京国税局の大久保昇一国税広報広聴室長は「税務行政に携わる公務員としてあるまじき行為で深くおわびします」などとコメントしています。