0001nita ★
2019/04/30(火) 16:23:04.81ID:KypNqQok9デーリー東北新聞社
十和田八幡平国立公園の奥入瀬渓流で、春植物の盗掘被害が相次いでいる。十和田市焼山地区では29日までに、キクザキイチゲやカタクリがなくなっている痕跡が見つかったことが、地元の自然保護団体「八甲田・十和田を愛する会」への取材で分かった。特にキクザキイチゲは、珍しい色の花を付けた6株が全て根こそぎ掘られていたという。本格的な観光シーズンを前に、同団体は「国立公園である以上は植物を採ってはいけない。植物は見て楽しんでほしい」と来訪者のマナー向上を訴えている。
国立公園は自然保護のため、建物の建設や開発など各種の人為的行為を規制。最も厳しい特別保護地区からそれに準ずる第1〜3種特別地域、普通地域が設定されている。特別保護地区では全ての植物の採取、特別地域では指定された植物の採取がそれぞれ規制される。
今回、盗掘が見つかった場所は第2種特別地域。キクザキイチゲは蔦川砂防公園の遊歩道沿い、カタクリは十和田発電所付近で咲いていた。
同団体の久末正明代表は、紫色のキクザキイチゲが6株あったのを21日に確認し、写真に撮影していた。「掘った跡があるので盗掘に違いない」と指摘した上で、「奥入瀬では今まで見たことのない色だったので、かなり貴重だと思っていた。ショックだ」と唇をかむ。
奥入瀬では、以前からコケやシダ植物などの盗掘が問題となっている。希少植物は自然度の高さを証明する存在でもあり、来訪者への注意喚起が必要だ。
環境省十和田八幡平国立公園管理事務所の森川久所長は「青森県や市など関係機関と共に、来訪者に国立公園のルールやマナーを周知したい」と述べた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190430-00010002-dtohoku-l02