0001ニライカナイφ ★
2019/05/03(金) 04:04:49.48ID:HOKpe00U9マリアナ海溝内北西太平洋の深海に生息するヨコエビの仲間『カイコウオオソコエビ(学名:Hirondellea gigas)』 。
一見何の変哲もない深海性のヨコエビであるが、最新の研究でこの生物が深海における強力な水圧下で生き残るため、海底に堆積したアルミニウムを摂取しアルミニウム装甲を形成していたことが明らかになった。
他の柔らかな深海に生息する魚類とは異なり、硬い殻を持つ甲殻類は水深4500メートルを超えると強力な水圧によってバラバラになってしまうと考えられている。
しかし、研究者らはチャレンジャー海溝の水深10000メートルにおいてカイコウオオソコエビを発見。
なぜこの生物がこれほどまでに強力な水圧下においても生きることができるのか研究が行われてきた。
Science Magazineによると今回、研究者らはこのカイコウオオソコエビが外骨格の表面を水酸化アルミニウムゲルの層で覆うことによって強力な水圧下においても生きることができることを明らかにしたという。
通常、海水中にはアルミニウムが多く含まれていないためそれを利用するということは多くの海洋生物にとって困難である。
しかし、深海底の堆積物にはアルミニウムが多く含まれており、カイコウオオソコエビはそれを摂取することによってアルミニウムの装甲スーツを形成しているとのこと。
このアルミニウム装甲は深海における強力な水圧によるストレスを和らげると同時に甲殻類の外骨格に含まれる炭酸カルシウムが海水に浸出するのを防ぐ役割を持っているという。
今回の発見により科学者らは世界で最も環境下において、生物たちがどのようにして生き残ることを可能としているのか理解することに一歩近づいたと同メディアは説明している。
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/shrimplike-creature-makes-aluminum-armor-survive-deep-sea-s-crushing-pressure
https://www.sciencemag.org/sites/default/files/styles/inline__699w__no_aspect/public/amphipod_16x9.jpg?itok=aZZ1iK8K