0001マカダミア ★
2019/05/04(土) 08:48:25.95ID:krKulMNE9モリソン首相は「経済は強くなり、失業率は下がった」と経済成長の実績を訴えている。しかし、資源や住宅投資のブームに頼った成長の「ツケ」が表面化。住宅価格や光熱費が高騰し、賃金が伸び悩む市民には「実感なき成長」に映っている。
最新の世論調査では、二大政党の支持率で保守連合は49%にとどまり、最大野党・労働党が51%とわずかに上回った。労働党は下院(定数151)で77議席と過半数を確保し、解散前の69議席からの躍進が予想されている。
与党の支持率低迷の背景には、過去6年間で保守連合を主導する自由党の党内抗争により2回も首相が代わったことがある。2013年の総選挙に勝利したアボット首相は15年に引き降ろされ、政権を乗っ取った格好のターンブル首相も昨年、退陣に追い込まれたばかりだ。
政敵の不意を突く党首選を仕掛けては、国民不在の政争を繰り広げた。労働党のショーテン党首は「混乱を止める必要がある」と強調する。
モリソン首相は政権維持に必死だ。「豪州を偉大にしよう」と大衆迎合的なスローガンを掲げる小党「統一オーストラリア党」との選挙協力に踏み切った。豪州では当選させたい候補者に優先順位を付ける投票方式を採用している。首相は、統一オーストラリア党支持者の票が与党に回ってくることを期待している。
しかし、豪マッコーリー大学のグレン・ケフォード講師(政治学)は「有権者は首相交代の理解に苦しんでいる」と語り、過去6年間で蓄積された不信感の強さを指摘した。劣勢の挽回は難しいと考えている。
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