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運動誘発の食物アレルギー「学校で初めて発症する子も」
学校の死角 有料会員限定記事
川口敦子 北林晃治
2019年5月8日7時0分

 給食を食べた後に運動してアレルギーを発症することがある。本人はそれまで知らず、学校で初めて発症する例も多い。重い症状になることがあり、学校や医師らが連携して命を守る取り組みが始まっている。

菓子パン食べた後のサッカー練習中に

 東京都内の中学2年の男子生徒(13)は小学校の時に2度、体調の急変に見舞われた。
 最初は5年生だった。地区のサッカー大会前の2017年1月、放課後に自宅に戻って菓子パンを三つほおばり、自転車で5分ほど走って校庭に戻った。友人と練習を始めて30分ほど経つと目がかゆくなり、せきが出てきた。トイレの鏡をのぞくと、左目が大きく腫れていた。息も苦しい。
 保健室に行くと、養護教諭はアレルギーを疑い、母親の松原里美さん(48)に直ちに連絡。これまでにアレルギーを発症したことはなかったが、総合病院で受診すると、じんましんが全身に出ていた。
 医師は、食後の運動で発症する…
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