母親殺害後に「ばれるのが怖くて」父親も殺害か

 名古屋市港区の民家で3月、住人の配送業米原達治さん(68)と妻の孝子さん
(66)の遺体が見つかった事件で、愛知県警は8日、孝子さんに対する殺人罪で
起訴された長男の無職育隆やすたか被告(37)を、達治さんに対する殺人容疑で
再逮捕した。

 発表によると、育隆被告は1月25日頃、同区福前の自宅1階で、同居する
達治さんの背中を包丁で刺して殺害した疑い。調べに対し「殺したことは間違いない」
と容疑を認めているという。

 育隆被告は、孝子さんを同月24日に殺害したとして既に起訴されている。
達治さんへの殺人容疑について、「父親に伴われて自首しようとしたが、
(警察に)ばれるのが怖くなって殺した」と供述しているといい、県警は、
育隆被告が孝子さんを殺害後、達治さんを襲ったとみて経緯を調べている。

 夫妻の遺体は3月22日夕、安否確認で室内に入った警察官が発見。県警は同月
25日、育隆被告を同県蟹江町内のホテルで見つけ、達治さんの遺体を自宅に
遺棄した容疑で逮捕した。


読売新聞(2019.5.8 21:13 )
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190508-OYT1T50296/