南米エクアドルの裁判所は9日、首都のキトの空港からクモやサソリなどの野生生物の標本を違法に国外に持ち出そうとしたして起訴されていた26歳の日本人の男に禁錮2年の判決を言い渡しました。

裁判の記録によりますと、日本人の26歳の男は、ことし3月、エクアドルの首都キトの国際空港からクモやサソリなどおよそ370の野生生物の標本を違法に国外に持ち出そうとしたとして拘束されました。

標本の中には薬などに利用可能な生物も含まれていたということで、男は、遺伝子国有財産保護に関する法律に違反した罪で起訴されていました。

現地の裁判所は9日、この男に禁錮2年の判決を言い渡しました。

判決を受けた男は、北海道足寄町にある九州大学北海道演習林で働いていた技術職員とみられています。

弁護側は、男が生物の持ち出し規制について、よく理解していなかったとして上訴する方針です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190510/k10011910761000.html

九州大学北海道演習林は、北海道十勝平野の北部、足寄郡足寄町にあります。 面積は3,713ha、標高およそ100m〜450mの丘陵地に ミズナラやカエデ、シナノキなどの落葉広葉樹林と、 カラマツを中心とした人工林が広がっており、 森林の生態や利用方法について研究をしたり、 森林科学を学ぶ学生さんが実習をする場として管理されています。
http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/hokkaido/