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2019年05月14日 08時40分

 東京電力福島第1原発事故による営業損害の賠償金約6億3600万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた郡山市、韓国籍、東洋健康センター社長、被告男(62)の初公判は13日、福島地裁で開かれた。被告は「賠償金をだまし取る考えはなかった」と起訴内容を否認、無罪を主張した。

 起訴内容のうち、だまし取ったとされる約4億6800万円分について審理した。検察側は冒頭陳述で「基準とする年度の売上高を実際よりも水増ししたり、実際の売上高を過少申告した虚偽の書類を添付した請求書を送付した」と指摘。また被告が、詐欺容疑で逮捕された本籍東京都、住所不定、無職、容疑者男(60)に対し、東電から支払いを受けた賠償金のうち25%を手渡したと主張した。

 弁護側は「(被告が賠償金を)だまし取った事実はなく、売上高の水増しや虚偽の書類を東電に送付した事実もない」として無罪を主張した。次回公判は6月27日午前11時から。