アクセルとブレーキの踏み間違いや無謀運転による交通事故が多発している。
普段からきちんとした車の操作を心掛け、交通ルールを守っていれば、未然に事故を防ぐことができるはずだ。
しかし、地方にはいまだ独特の“ローカル運転ルール”が存在し、他の地域から訪れたドライバーを驚かせることがある。

「全国的に有名なのは『名古屋走り』でしょう。いくつかのパターンがありますが、主に“右折すると見せかけて追い越し、
左車線に割り込む”“黄色で止まった前の車を追い越して進む”“青になった途端、対向の直進車より先に右折する”などがあります。
突然Uターンする車も多く見られ、初めて名古屋を訪れた人はその運転マナーの悪さにビックリするでしょうね。
また、交差点を右折する際、急発進をして対向の直進車より早く右折する愛媛県の『伊予の早曲がり』も有名です。
もちろん、どちらも完全に交通違反です」(自動車雑誌ライター)

『山梨ルール』は、山梨県における“右折優先”という独自ルール。
対向車がいようがいまいがお構いなしに減速せず右折する自動車が多いことで知られている。
地元では無意識のうちにそのような走り方をしているドライバーを多数見掛けるが、滋賀県大津市で散歩中の保育園児が2人死亡した事故も、無理に右折しようとしたことから発生しており、
「周りがやっているから」では許されない悪質な行為と言えよう。
今すぐにでも改めるべきだ。

「過去に山梨県警は多発する交通事故を受けて“山梨ルールの一掃”を呼び掛けました。
もともと、県内には片側1車線しかない道路が多く、右折車がいることで交通渋滞になるケースが頻発しています。
ドライバーも心理的に『早く曲がらなければ』と、追い立てられてしまうのが原因ともいわれています。
県警も免許証の更新時には厳しく指導していますが、なかなか根絶することができませんね」(地元紙記者)

他にも『茨城ダッシュ』や『鶴ヶ島ルール』など、全国には多数のローカル運転ルールが存在するという。

ネット上では「岡山ではウィンカーを出すと対向車が右折させないようにスピードを上げるので、ウィンカーは出さない」「播磨のルールでは“先に行動した車が優先”」
「名古屋では黄色は進め、赤は注意」など、交通法規を完全に無視したオリジナルルールが上げられている。

『ローカル運転ルール』といえば、その地域では許されていると、なぜか勘違いしているドライバーも多いようだが、完全な“道路交通法違反”なことは間違いない。
車の運転をする以上は常に安全運転を心掛けてほしいものだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/16470555/
2019年5月17日 1時30分 週刊実話