JR小松駅近くに19日早朝、カルガモの親子が現れた。親子は連れ立って歩き回っていたが、間もなく子ガモが側溝に落下。住民から通報を受けた小松署員が出動し、1時間半に渡って子ガモを探したり、行き交う車両を誘導したりする「救出大作戦」が繰り広げられた。
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小松署や付近住民によると、午前7時半頃には、駅近くの「日の出ふれあい公園」(小松市日の出町)に姿を現した。
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親ガモを先頭に子ガモ数羽が一列になって仲良く周辺を歩いていたが、ふたの隙間から子ガモが側溝へ落ちた。突然、消えた我が子を探し回る親ガモの姿を見かねた住民が午前8時40分頃、小松署へ連絡した。
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急行した署員2人は、子どもに呼び掛けるように「グエグエ」を鳴く親ガモに付き添って、右へ左へと捜索を開始。親ガモが道路を横断したり、立ち止まったりする度に通行車両を止めて、協力した。
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約1時間後、150メートルほど離れたサイエンスヒルズこまつ裏の側溝下から鳴き声を確認した。署員らが救出方法に頭を悩ませる中、子ガモの「SOS」を感じ取ったのか、親ガモは近くの入り口からひょいっと潜り込み、無事に「再会」を果たしたとみられる。
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現場に駆け付けた市の担当者によると、側溝下には九龍橋川へつながる雨水管が通っており、親子はそのまま川へ出た可能性が大きい。捜索に協力した女性署員は「こんな事案は初めてだったが、親子が無事に会えた様で良かった」と胸をなで下ろした。

5/20(月) 1:29
北國新聞社
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