※夜の政治

国民民主党の玉木雄一郎代表(左)とがっちり握手をかわす水野素子氏
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長男が作ったという衛星の模型を手にする水野素子氏
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参院選東京選挙区は前回から改選数が1増えて6となっており、与野党各党がしのぎを削る超激戦区だ。永田町では、国民が水野氏という「王道の候補」(野党関係者)を擁立したことで、戦いはさらに激しくなるとの見方も出ている。

6年前に当選した自民の丸川珠代、武見敬三両氏、公明の山口那津男代表、共産の吉良佳子氏、れいわ新選組を設立した山本太郎氏は、いずれも出馬予定。自民は当初取りざたされた3人目の擁立を見送ったが、情勢次第では、3人目の擁立の可能性が残っているとの見方もある。野党は立民が元都議の塩村文夏氏に加え、新聞記者出身の男性の擁立を予定。社民は朝倉玲子氏を擁立し、元衆院議員の小林興起氏も出馬を表明、複数の諸派も候補を擁立する。東京選挙区は与民VS野党の争いに加え、立民や国民など野党間でも議席争いになり、選挙戦は熾烈(しれつ)を極めそうだ。

5/22(水) 21:08配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-05220862-nksports-soci

「宇宙かあさん」飛び立つ−。国民民主党は22日、参院選東京選挙区(改選6)に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の女性幹部、水野素子(もとこ)さん(49)を擁立すると発表した。宇宙政策での法務や国際間交渉に携わり、子育てと両立する2児の母。支持率低迷に悩む党にとっては超目玉候補で、玉木雄一郎代表は「党の考えを体現する候補」と、大々的にお披露目した。各党がしのぎを削る大激戦区東京で、「打ち上げ成功」を目指す。

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ミス・ユニバース関東代表にも選ばれた経験を持つ長身(175センチ)の水野氏は、宇宙空間を思わせる青いスーツで会見に臨んだ。東大法学部から旧宇宙開発事業団に入って25年間、宇宙をめぐる法政策や米航空宇宙局(NASA)との交渉などを担当。宇宙活動法の草案作成や、国際宇宙ステーション(ISS)にもかかわった。

小学生の一男一女の母でもある。学童保育の開所時間延長を求め、1300人分の署名を集めて自治体に陳情し、実現。「行動すれば社会は変えられる」と、政治を目指すきっかけになった。宇宙航空産業界の男女共同参画を進めようと、宇宙飛行士の山崎直子さんらと設立した「宙女(そらじょ)ボード」でも活動。「知恵は市民の中にある。社会人や母親としての経験を政策に反映させ、日本を立て直したい」と語った。

現在はJAXA調査国際部の参事。退職の選択肢も考えたが「女性が政治に挑戦できるチャンスが、増えるのでは」と思い、JAXAの在職立候補制度を利用、休職して出馬する。キャッチフレーズは、生きざまをそのまま表現した「宇宙かあさん」だ。「地盤、看板、カバンは何もない。選挙まで約2カ月。党の支持率も低く大変厳しい戦いですが、宇宙かあさんは全力で挑みます」と訴えた。目の前には、長男が製作したという宇宙関連の模型を「お守り」として置いた。

国民民主は、水野氏を「超目玉候補」としてあたためてきた。東京は知名度がものを言う選挙区だが、玉木氏は「有名人やタレントではなく、プロフェッショナルな背景を持つ人が知識や経験を政治に生かす。そんな『王道』を歩むべきではないか」と訴えた。子育て、イノベーションという党の重要政策にもマッチした人物と述べ、「党の考えやスタイルを体現する候補。彼女を売ることが、わが党を売ることになる」。党を挙げた全面支援になりそうだ。【中山知子】

5/22(水) 21:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-05220843-nksports-soci