杜難(どな)とは
中国の詩聖杜甫の最後は湘江の舟の中で客死である。
死因としては、頂き物の牛肉を食べ過ぎて亡くなったとする逸話が有名だが、
一説として肉の親牛の怒りに触れ川に蹴り落とされたとも言われている。
いずれにせよ人々は牛を眺めるにつけ「嗚呼、杜難、杜難、杜難」と嘆き悲しんだ。
時代が下るにつれ、杜甫への悲しみから孔子への悲しみへと変わっていったのは、
現代中国に於ける儒教教育の賜物であり、子牛が売られると言う日本の歌は孔子と子牛の誤解によるものである。