日本の一般的なトマト栽培(ビニルハウス)

初期費用
 土地: 10アール=500万円 
 ビニルハウス: 5アール×2棟=500万円
 登記・取得税・仲介手数料等:20万円
 電源・灌漑水引き込み工事:20万円
合計1040万円

年間費用
 肥料・農薬代:30万円/年
 水使用料:10万円/年 
 ビニル張り替え: 10万円/年
 燃料・電気代(気象条件による): 10万円/年
 固定資産税:7万円/年
 トマトの苗(栽培品種):1本100円×700本=7万円/年
 ビニルハウスの減価償却分(耐用年数20年の場合):25万円/年
合計97万円

年間収入
 トマト1本からの収穫量(販売可能なもの、8段仕立て):30個×700本=2.1万個
 1個100円で販売できた場合、100×2.1万=210万円
合計210万円

年間収入
210万円−97万円=113万円

私は夢を書いてる訳ではなく、時給1000円の安定した仕事を用意するのが
如何に大変かを書いている。

トマト栽培の場合は、場所によっては、4ヵ月×3期作までいける場合があるが、
本州では冬の暖房費があがり過ぎて無理だ。
雪国だと雪でハウスが潰れるし、沖縄だと毎年台風で吹っ飛ばされる。

微妙な条件を上手く考慮して2期作までいけたとしても、
年収240万円いくかどうか。

夏のビニルハウスは換気しまくっても40℃近いし、高湿度だ。
この環境で8時間作業したら通常の人間は熱中症でぶっ倒れる。

空調が効いた部屋で力も使わずに時給1000円欲しいというのは、かなり贅沢な話。
トマトは生鮮野菜だが、中国ぐらいからなら普通に輸送できるから、中国の農家と戦える生産性が求められる。
関税率上限は5%で、季節による価格変動の方が大きい。