https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00000122-mai-soci

帰宅ラッシュの歩行者が行き交う地下鉄駅近くで、また高齢ドライバーによる事故が起きた。
福岡市早良区百道の幹線道路交差点で4日夜に発生した多重衝突事故。
弾みでひっくり返った乗用車が歩道に乗り上げ、事故に遭遇した住民は肩を震わせながら、
力を合わせて下敷きになった人を助け出した。

「すごい衝撃と共に自動車が宙を飛んでひっくり返った。『とにかく助けなきゃ』と必死だった」。
帰宅中に事故を目撃した近くのスポーツトレーナー、佐藤美代さん(39)は携帯電話で119番しながら、
通行人らと一緒にひっくり返った車両の下敷きになった男性の救助に向かった。

上半身が挟まれた男性は「うーうー」とうめき声を上げていたが、通行人らが車を持ち上げて助け出した。
男性は体を震わせてぐったりしており、間もなく救急搬送された。周囲では別の車から助け出された
運転手らを心臓マッサージする外国人男性や女性の姿もあった。

別の40代女性によると、現場前の学習塾や病院などからタオルを持ち寄り、負傷者に手渡す人の姿もあった。
近くの医師、中川元典さんは「雷のようなドシャーンという音を聞いて外を見たら車がひっくり返っていた。
中から運転手を助け出して手当てした。心臓マッサージが必要な人がいたので救急隊が来るまで手伝った」
と当時の様子を語った。

歩道上にも頭から血を流した母親と足から血を流して震えている小学生くらいの女児もいた。

事故後、周辺道路は一般車両の通行が規制され、約3時間たっても近くの住民らが心配そうに現場を見つめていた。


車が歩道に乗り上げた事故現場=福岡市早良区で2019年6月4日午後8時26分
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