斑鳩文化財センターで開催されれている春季企画展=奈良県斑鳩町で、熊谷仁志撮影
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 春季企画展「斑鳩町の地域歴史展(1)−五百井(いおい)地区の大方家(おおがたけ)の歴史資料を中心に−」が同町法隆寺西1の斑鳩文化財センター展示室で開かれている。30日まで。無料。水曜休館。

 五百井地域は町役場の南東約500メートルに位置し、斑鳩大塚古墳(5世紀前半ごろ)などがある。大方家は江戸時代を通じて五百井村の庄屋だった。町の歴史を知る貴重な文書類が1万点以上残っており、町が2016年度から5年計画で調査を進めている。

 企画展では、武士だった大方氏が戦国時代に功績を上げて五百井村に帰農したことを伝える文書や、庄屋だった江戸期の書状、「大坂夏の陣玉手山付近布陣図」などを展示。斑鳩大塚古墳出土の埴輪(はにわ)なども紹介している。

 関連の歴史講座が9日午後1時半、同町龍田南2の町中央公民館視聴覚室である。大方家文書調査に携わる吉田栄治郎さん(郡山城史跡・柳沢文庫保存会研究員)が「大方家文書と大方家」と題して話す。無料。事前申し込み不要。問い合わせは同センター。【熊谷仁志】

毎日新聞 2019年6月4日
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